AI Enhanceは、Windos版 Wave Playerでのみ利用可能な、Waveで撮影した2Kクリップを4Kにアップスケールするために使用されるディープラーニングによる超解像技術です。これは、Wave 2Kフレーム用にカスタムトレーニングされたディープニューラルネットワークで、Waveセンサーが2Kでより高いフレームレートを確保するために使用したサブサンプリングによる劣化を補完します。そのため、Ai Enhanceは、超解像処理中のサブサンプリングとエッジ周辺のエイリアシングアーチファクトを低減することができます。

AI Enhanceを有効にすると、2Kクリップ(幅の設定は2048)は、同じアスペクト比で同等の4K解像度で処理され、エクスポートされます。
AI Enhanceを使用するには、最低4GBのVRAMを搭載した専用グラフィックカードが必要です。ディープニューラルネットワークはGPUハードウェアに実装されているため、ハイエンドのデスクトップGPUは、AI Enhanceをオンにした場合に達成可能なフレームレートを大幅に向上させます。
下図は、2K映像からAI Enhanceにてディテールを向上させたサンプルです。

AI Enhanceとの比較:ミツバチの羽、脚、目のディテールに注目。

AI EnhanceはまだBeta版の機能であり、改良はまだこれからです。AI Enhanceは、フォーカスが明確で、十分に光量が確保される(露出不足を避ける)シーンで最も効果的に機能します。
Wave Player で AI Enhance を使用する場合、ビデオが約 1 秒間一時停止した後、AI Enhance のプレビューが有効になります。通常の再生とタイムライン上での「スクラブ」中は、AI Enhanceが一時的に無効になり、プレビュー画面の品質が低下しますが、GPU機能をフル活用しているため、より高速なプレビューが可能になります。 Wave Playerからエクスポートされるイメージやムービーは、エクスポート前にAI Enhanceがオンになっていれば、完全なイメージクオリティを持ちます。